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-沿線民より思いを込めて-

沿線紹介

近鉄南大阪線系統について

近鉄はほとんどの路線が標準軌(1435mm)ですが、南大阪線系統の路線は狭軌(1067mm)です。
以前は上本町営業局(上局)・天王寺営業局(天局)・名古屋営業局(名局)という三つの局にそれぞれ管轄が分かれて運営され、
その天王寺営業局の管轄がこの南大阪線系統でした。
南大阪線系統は5路線あり、
近鉄南大阪線は大阪阿部野橋から橿原神宮前を結ぶ、39.7km、
近鉄吉野線は橿原神宮前から吉野を結ぶ25.2km、
近鉄道明寺線は道明寺から柏原を結ぶ2.2km、
近鉄長野線は古市から河内長野までを結ぶ12.5km、
近鉄御所線は尺土から御所までを結ぶ5.2kmで構成されています。

現在は大阪運輸統括部と名古屋運輸統括部に上局と天局が合併された形になっていますが、
各営業局に深い歴史があることもあり、標準軌路線では見られない様々な特徴があります。

路線の最高速度は特急が110km/h、特急以外の種別は100km/hとなっています。
(長野線は100km/h、御所線は65km/h、吉野線は100km/h、道明寺線は65km/h)
特に古市駅での増解結の速さは有名で、当駅での行先・種別の変更は名鉄に続き、近鉄の路線では一番多いと言えます。
※連結・解放 基本1分30秒以内と言われています。
運行ダイヤは徹底的な遠近分離が行われており、特に急行はあべの橋~古市間15駅連続通過18分無停車となっており、
奈良県と大阪府の通勤通学需要に大きく貢献しています。
あべの橋以外では特に河内松原、藤井寺の乗降が多く、あべの橋~古市間で見ると、各駅停車よりも準急・急行のほうが混雑しています。
橿原神宮前を境に大きく運転曲線、沿線風景が変わる吉野線は特にキビキビとした運転が求められ、とても楽しめます。
長野線には大阪芸術大学(喜志)、PL学園・富田林高校(富田林)、大阪大谷大学(滝谷不動)などの学校も多く、特に通学需要が多く見受けられます。
御所線は永遠心地よい短尺レールのジョイント音が響くゆったりとした路線ですが、平日朝夕は御所線内を越えた直通運転もあり、一筋縄では語れない需要があります。
吉野線も日中こそ乗車率が低いものの、全国的に数例しかない公立高校でのスクールバスが運行されている五條高校(福神)があったり、
奈良南高校(下市口)もあり、朝の混雑には驚いた記憶があります。桜のシーズンになると特急は満席続出するなど、高いニーズがあります。
観光列車「青の交響曲」も運転されるなどまだまだ活気があります。

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